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認知症とは (厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.htmlより)

 

「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をいいます。

 

DSM-Ⅳによる認知症の診断基準

 

  1. 多彩な認知欠損。記憶障害以外に、失語、失行、失認、遂行機能障害のうちのひとつ以上。

  2. 認知欠損は、その各々が社会的または職業的機能の著しい障害を引き起こし、病前の機能水準から著しく低下している。

  3. 認知欠損はせん妄の経過中にのみ現れるものではない。

  4. 痴呆症状が、原因である一般身体疾患の直接的な結果であるという証拠が必要。

 

 

もっとも近年では、認知症早期診断の進歩により、こうした診断基準を満たす状態は、かなり進行した認知症であり、早期治療にはつながらないという意見があります。

 

 

認知症の種類

 

アルツハイマー病

  最も多いとされます

脳血管性認知症

  その診断には認知症状態・脳血管疾患の存在、認知症症状が現れることと脳血管障害発症の時間的関連性が必要となります。

レビー小体型認知症

  アルツハイマー病とパーキンソン病の特徴を併せもつ疾患です。

前頭側頭型認知症

​  記憶障害よりも性格・行動面の変化が目立ちます。​

うつ病の仮性認知症

薬物惹起性の認知症様状態

スピロヘータ、HIVウイルス、プリオンなどによる感染症が原因の認知症

MCI

 

今日、軽度認知障害という用語がアルツハイマー病など認知症の前駆状態を意味する状態という意味で使われるようになっています。その代表がMild Cognitive Impairment(MCI)です。

この状態での診断が注目される背景には、新たな治療法開発にともなって認知症の早期診断が重要になったことがあります。前述のように従来の標準的な認知症の診断基準に示された項目を満たすようになった段階は、けっして早期とはいえないのです。そこで、認知症最初期の特徴を明らかにすることが必要になり、MCIが注目されるようになったのです。

 

 

症状

 

どの認知症にも共通する症状は、中心的な記憶などの認知機能障害と、かつては辺縁症状と呼ばれた行動異常・精神症状に大別されます。前者では、記憶障害(新しい情報を学習したり、以前に学習した情報を思い出したりする能力の障害)が基本になります。それに失語、失行、失認、実行機能の障害も重要です

 

記憶面

記憶力の中でもとくに記銘力障害、いい換えれば「さっきのことが思い出せない」ことが目立ちます。たとえば「夫婦で会話中に電話が鳴ったので、奥さんがそれに対応して数分後に再び席についた。そこで先刻の話題に戻ろうとしても、ご主人はその内容を思い出せなかった」というような例が典型です。また、すでに冷蔵庫にたくさん入っている食品を繰り返して買うような記憶障害の現れ方も少なくありません。

いわゆる失語、失行、失認

失語とは、言葉の理解ができないこと、しゃべりたい言葉がしゃべれないことです。失行とは、運動機能に関する障害はないのに、意味のある動作、たとえば「くわえたタバコにライターの火をつけること」ができないような障害をいいます。失認とは、感覚に関した機能は損なわれていないのに、対象を正しく認知・認識できないことです。よくあるのは、方向感覚の悪さ、何度も行ったことのある娘の自宅を訪ねようとして道に迷うような例です。

実行機能障害

計画をしてその準備をし、首尾よくこなしてゆく能力、いい換えると「段取り能力」のことを実行機能といいます。そのような障害の典型例として、女性なら、料理のレパートリーが減り、限られたメニューを繰り返しつくる傾向がみられます。

 

認知症の精神症状・行動異常

多くの家族は、記憶など認知機能の障害ではなく、こうした問題ゆえに受診を決心されます。暴言・暴力、徘徊・行方不明、妄想などが問題になりやすいものです。こうした問題は数カ月から数年にわたって持続し、在宅介護ができなくなる直接因になりがちです。なお、それぞれの認知症性疾患には特徴的な症状があります。たとえばレビー小体型認知症では特徴的な幻視や寝ぼけ症状、ピック病なら万引きなど反社会的などが特徴的です。

 

 

治療法

現時点での認知症の治療薬とは、基本的にアルツハイマー病に対するものです。なお、脳血管障害の治療薬は多いのですが、脳血管性認知症自体を対象にする薬剤はありません。

 

アルツハイマー病には、塩酸ドネペジルなど抗コリンエステラーゼ阻害薬が有効です。また、適応は今のところありませんが、レビー小体型認知症には有効なことがあります。 もっともアルツハイマー病に対する塩酸ドネペジルは、あくまで対症療法薬であって、多少進行を抑えるにすぎないのです。さらに本剤は、そのほかの変性性認知症には無効です。 なお従来、代表的な可逆性認知症とされてきた正常圧水頭症については、脳外科的なシャント術の有効性が示されています。

 

 

 

​➁

処方箋

​認知症研究のエッセンス

「認知症は早期発見で予防できる」 青柳由則 著  文芸春秋

 

DIAN研究

家族性アルツハイマー病を研究し、

アルツハイマー病発症の遺伝子PSEN1を発見。

発祥の25年前から病気は始まっていた。

              発症の25年前にアミロイドβが増加

              発症の15年前からタウが増加

              発症の10年前に脳の海馬が委縮し始める

              発症時に脳のアミロイドβの蓄積がぴいーくになり、以後減少する。

 

寝ているときに働いて、起きているときには休んでいるデフォルト・モード。・ネットワークが発見された。脳というエンジンのアイドリングのようなものだ。ここから連動するネットワーク障害が生じることでMCIが生じてくる。

 

 

フィンガー研究の予防対策

①運動:早歩き 脳血流の増加がアミロイドβを除去することが推論されている

②食事:塩分と脂肪分の制限

③認知トレーニング:記憶のゲーム

④健康管理:血圧管理など

 

我が国における久山町研究からの予防対策

運動と食事:魚や野菜と乳製品

​認知症治療における国家や地域の目標は、「最後まで自宅で暮らすこと」

外科丸
​GEKAMARU
外科丸らは、主に下部の消化器外科を専門領域としています。
そして、「健康的であり、誠実に接し、満足感ある医療を提供する。」ことをモット―として日々働いています。
​​群馬県伊勢崎市にて
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