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社会性不安障害

概論

様々な出来事への過剰な不安が長期間続くことで生活に支障を来し、慢性的で数か月以上に症状が及ぶことが多くあります。仕事が出来なくなったり、不眠になったりと症状が生活に影響をしてしまいます。特異的な症状はありません。不安の対象もはっきりとはせず漠然としています。

社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)とは、ある特定の状況や人前で何かをする時に、緊張感が高まって不安や恐怖を感じ、次第にそのような場面を避けるようになる病気です。
 緊張は誰にでもあることですが、たいていは経験を積むにつれて自然に振る舞えるようになります。
 しかし、社会不安障害の場合は自分でも不合理だと思っているにもかかわらず、それがどんどんエスカレートし、日常生活に支障をきたしてしまいます。
 現在、日本ではこの病気で悩んでいる人が約300万人以上いるといわれています。発症年齢の多くは10代半ばから20代前半で、病気という認識がなく、長い間1人で悩んでいるケースが少なくありません。
 社会不安障害は、放っておくとうつ病などの引き金になる恐れもあるので、思い当たることがあれば早めに心療内科や精神科を受診しましょう。

症状

強いて言えば・・・過剰な漠然とした不安(浮動性不安)のほか、警戒心、筋肉の過緊張、自律神経機能亢進症状がみられます。

精神症状・・・・人と会うのが面倒、細かいことが気になる、不要な不安にかられる、焦燥感(落ち着かない、そわそわ)、集中力低下、粘り強さがなくなる、過敏性の上昇、不眠 など

身体症状・・・・震え、疲れやすい、めまい感、吐き気、頭痛、頭重感、動機息切れ、喉のつかえ感しびれ感、肩こり など

【社会不安障害のさまざまな症状例】

● 赤面恐怖症・・・人前に出ると緊張感が高まり、顔が赤くなる。

● 発汗恐怖症・・・緊張により発汗し、ハンカチなどを持たないと落ち着かない。

● 対人恐怖症・・・周囲の視線が気になり、恐怖や震え、めまいなどを感じる。自分に対する他人の評価に強い不安を感じる。

● 書痙・・・・・・・・・人前で文字を書こうとすると、緊張と不安により手が震える。

● 場面恐怖症・・・緊張して声が震えるなど、人前でうまく発言できない。 など

診断


 M.I.N.I.は、精神科でよく用いられる面接形式の診断法で、15分程度で行われます。質問項目のうち以下の4つすべてに該当すると、社会不安障害の可能性があります。 

【社会不安障害を診断するための4項目】

●人から見られたり、注目を浴びたりすることに不安や恐怖を感じる

●その不安や恐怖は、自分でも過剰であり不合理だと思う

●その状況に対し、避けたり我慢したりしなければならないほどの恐怖を感じる

●その恐怖により著しい苦痛を感じ、日常生活に支障をきたしている



 LSASは24項目で構成されており、不安や恐怖、回避行動の度合いを項目ごとに4段階で評価します。その合計点で社会不安障害の重症度を診断します。 

【社会不安障害の重症度を診断するための項目例】

●人前で電話をかける ●公共の場で食事をする ●パーティや集会に参加する

●人前で文字を書く ●会議で発言する ●試験を受ける など

薬物療法
 社会不安障害の治療には、主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を使用します。SSRIは第3世代の抗うつ薬で、脳内のセロトニンのバランスを整えます。服用後、効果が現れるまでには個人差があり、約2週間から8週間で徐々に症状が緩和されます。
 また、即効性が高いベンゾジアゼピン系抗不安薬をSSRIの効果が現れるまでの補助薬として使用したり、降圧薬のβ遮断薬を震えや動悸、発汗などを抑制するために使用したりする場合もあります。 

​参考http://www.myclinic.ne.jp

外科丸
​GEKAMARU
外科丸らは、主に下部の消化器外科を専門領域としています。
そして、「健康的であり、誠実に接し、満足感ある医療を提供する。」ことをモット―として日々働いています。
​​群馬県伊勢崎市にて
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